ゲーリック・フットボールやJapan GAA の魅力について
日本ゲーリック・フットボール・クラブ (JapanGAA) の会長、Niall McGurnaghan氏にインタビューをしました。ゲーリック・フットボールやJapan GAA の魅力についてお話をしてくれました。
Niall McGurnaghan氏, Japan GAA会長
July 2012
ゲーリック・フットボールとは?
ゲーリック・フットボールはアイルランドの国技の一つで、伝統的にアイルランド国内だけでプレーされています。競技自体はサッカーとラグビーを合わせたような感じです。
ゲーリック・フットボールのボールは円形で少しサッカーボールより小さいものです。革で出来ていて、サイズ5は男子用で、それより少し小さいサイズ4が女子用です。 ゲーリック・フットボールでは4歩まで手に持って進むことが出来、バウンドさせると更に4歩進めます。その後はソロという、足で自分に蹴り返すことをするか、そうでなければパスをします。パスはボールを手からキックするかフィスト・パス(ボールを掌か拳で打つ)をします。
ゴールポストはラグビーのものと同じH形をしています。ボールが H の下に入ったらゴールで、H の上を越えるとポイントになります。1ゴールは3ポイント分になります。ゴールキーパーがいて、ボールはどちらの方向にもパスできるのでフットボール(サッカー)に似てますが、オフサイドはありません。タックルは腕1つで相手の手からボールをはじき出したり、肩で押してボールを落とさせることが認められています。でも、体全体でタックルはしてはならず、また、スクラムもありません。その結果、ラグビーほど激しくはありませんが、動きが速くなります。
なんだかオーストラリアン・ルールズに似てると思いませんか。オーストラリアン・ルールズは、長年に渡って何千ものアイルランド人がオーストラリアに移民をした結果、ゲーリック・フットボールから発展したものだろうと考えられています。今ではインターナショナル・ルールズという、オーストラリアン・ルールズとゲーリック・フットボールを合わせたゲームまであり、毎年インターナショナル・ルールズ・シリーズとして2国間でプレーされています。
特別に楽しいこと
ゲーリック・フットボールはとてもエキサイティングなゲームで、日本では男子と女子の両チームあります。 私たちの選手はアイルランド出身だけということは決してなく、日本を含め、トルコ、アメリカ、オーストラリア、スコットランドと挙げて見ただけでも幅ひろく違った国から来ています。アイルランド人を含めて、殆どの人がゲーリック・フットボールを以前にプレーしたことが無く、皆、同じようなレベルです。プレーした経験はJapanGAAでは必要ありませんので、誰でも歓迎です。楽しんで、新しい友達をつくることが目的で、何よりも職場や教室を出て広いところでスポーツをすることは気持ちが良いものです。
ゲーリック・フットボールはプレーするのに素晴らしいゲームですが、JapanGAAでは遊びのことでも真剣です(^_^)。 トレーニングの後は大抵ビールを少し飲みに行きますが、やはり自然とゲーリック・フットボールの話題になってしまいます。でも、これは一緒にプレーをする仲間と親しくなるには最適で、トレーニングの後に友情も芽生えるかも知れません。私たちはまた、バーベキューやチーム旅行、クリスマス・パーティーなど多くの楽しいイベントも行っています。
The Asian Gaelic Games
JapanGAAの毎年恒例の大きなイベントはエイジアン・ゲーリック・ゲームスです。これは1996年以来、年に一度行われる7人制ゲーリック・フットボールのトーナメントです。日本やシンガポール、香港、台湾、ドバイ、アラブ首長国連邦、上海、韓国などアジア一帯から、デレク・ブレイディー杯とレイディース杯のために毎年競い合います。
昨年のトーナメントは、ソウルで行われましたが、日本チームは前年の成功(2010年のレディースカップ、男性チームの北アジアゲームでの勝利)に続くことができませんでした。いったん試合が終わっても、エイジアン・ゲーリック・ゲームスのアイルランドの伝統は終わらず、夜には様々なチームの選手たちがパーティに出かけます! 過去2,3年は伝統的な韓国BBQを楽しんだり、香港では土曜日の夜にナイトクルーズを楽しみました。
今年は、エイジアン・ゲーリック・ゲームスは10月27日と28日にマレーシアのクアラルンプールで行われます。私たちは試合とパーティに備えて激しくトレーニングをしていますので、私たちと一緒にゲーリック・フットボールをしましょう!
(2012年7月)