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2017.05.03article
アイリッシュ・ブレックファースト
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Taro さんがアイリッシュ・ブレックファーストを紹介してくれました。

Taro さんがアイリッシュ・ブレックファーストを紹介してくれました。

アイリッシュ・ブレックファースト

私は食べ物にはあまり執着がないので、ある物で済ませてしまいますが、アイルランドに行くと必ず食べるのがアイリッシュ・ブレックファースト [(Full) Irish Breakfast] です。

B&Bに泊まったら定番の朝食ですし、B&Bやホテルに泊まらなくても、ちょっとしたコーヒーショップのようなところに朝行けば食べられます。ダブリンだったらBewley's (カフェ) に行けば All Day Breakfast というのがあるので寝坊しても大丈夫です。

ブラック・プディングとホワイト・プディング (Black Pudding & White Pudding)
まずはやっぱりブラック・プディング。プディングといってもデザートではなくソーセージです。ブラック・プディングの中身は豚肉にオートミール(麦)や、たまねぎ、スパイス、ハーブなどが入っていますが、更にそこに豚の血が入っています。これが黒い色のもと。これを輪切りにして焼くととても美味しい。味は大概アイリッシュ・ソーセージよりはさっぱりしていて、麦のポリポリした食感がアクセント。アイルランドのスーパーで売っている物のほかに、各地方のお肉屋さんでも作っています。それぞれ材料に特徴があって、旅先で地元のプディングが味わえます。ブラック・プディングのように血が加えられていないのがホワイト・プディングです。ブラック・プディングは食べると美味しいのですが、個人的にはどうも「血」という響きが頭にこだましてしまい、どちらかというとホワイト・プディングのほうが好きです。

ラッシャース (Rashers)
ラッシャースはベーコンのスライスですが、ベーコンと言っても日本やアメリカで一般的な薄くて脂身が縞になったものではなく、脂身と肉の部分が分かれていて、塩で味付けされた肉の厚いスライスです。これは Streaky Bacon に対して Back Bacon といわれカットの場所が違うとのことですが、なかなか食べがいがあります。

アイリッシュ・ソーセージ (Irish Sausages)
焼く前のアイリッシュ・ソーセージは日本で売っているような硬いソーセージではなく、薄い皮にピンクのねっとりしたペースト状の肉が入った軟らかいものです。これはミンチにパン粉やつなぎが練ってあるからとか。アレンジしようと包丁で輪切りにしたら包丁にくっついて一苦労したことがあります。これをフライパンで焼くと皮がパリッとして中は塩のきいたお肉のソーセージになります。ハーブ入りなどいろいろとあり、これまた美味しい。

目玉焼き (Fried Eggs)
上記の品に目玉焼きが付くのが基本パターン。黄身が半熟でトロリとしたのが良く合います。

マッシュルーム (Mushrooms)
特に味付けもなく火を通しただけですが、ソーセージなどの塩辛さをマッシュルームのさっぱりした味で中和して朝食がおいしく食べられます。中には日本では見ないようなお煎餅大のマッシュルームも出てきます。

フライド・トマト (Fried Tomatoes)
フライドトマトは小ぶりのトマトを半分にしてフライパンで焼いたもの。日本ではお目にかからないのでぜひ試してみたいものです。

あとはオレンジジュースや牛乳、紅茶やコーヒー、トースト、シリアルが付きますが、場所によってはブラウン・ブレッドがあったりベイクド・ビーンズが付いたりと違いを楽しめます。ちなみにアイルランドの牛乳は加熱殺菌時間が短いためか冷蔵庫に入れていても日本のように長持ちしません。その代わり美味しい。

アイルランドの人の話では、元々、農家の人が仕事に出る前に力をつける為に食べたのがアイリッシュ・ブレックファーストだそうで、これを食べるとお昼になってもあまりお腹がすきません。旅行の際はぜひ、滞在先でいろんなアイリッシュ・ブレックファーストを試してみてください。

[2004年8月 Taro]


INJ Link アイリッシュコーヒー、 – レシピと歴史 –

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